楽譜の指番号が意味不明?ピアノ上達の鍵を握る指使いを徹底解説

「ピアノの楽譜を見て、指番号が書いてあるけど、一体何のこと?そもそも指番号って必要なの?」 ピアノを始めたばかりの方の中には、このような疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。 指番号は、ピアノを上達させる上でとても重要な要素の一つです。

この記事では、ピアノの指番号について、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。指番号の重要性、指使いのルール、指番号の選び方など、様々な角度から解説します。この記事を読めば、指番号について理解を深め、より効率的にピアノの練習を進めることができるようになるでしょう。

POINT

指番号は「どの指で弾くか」を示すだけでなく、 演奏の安定・美しさ・ケガ防止にも直結する大切なヒントです。

ピアノの指番号が分からない時の対処法を紹介します

ピアノ初心者の方が指番号を理解することで、スムーズに楽曲を弾けるようになります。 ここでは、指番号の基本や練習方法について詳しく紹介します。

指番号の重要性について

ピアノの指番号は、鍵盤の指使いを示すもので、 各指に割り当てられた番号によって、どの指を使ってどの音を弾くかを明確にします。右手・左手ともに、 親指=1、人差し指=2、中指=3、薬指=4、小指=5 と決められています。 初心者の方は特に、指番号に忠実に弾くことで 自然な手の形と音楽の流れを身につけやすくなります。特に初心者の方においては、左手を適切に配置することが難しい場面も多いので、指番号に忠実に弾くことで自然と音楽全体の流れを作り出すことができます。

指番号の数え方を図示した様子

指番号は単なる数字ではなく、 演奏の効率性や美しさを大きく左右します。指番号を意識することで、スムーズな指の動きや美しい音色を実現することができます。また、楽譜の指示に従い正確に演奏ができるようになります。初心者の方がピアノを弾く際には、この指番号を覚えることが基本中の基本となりますので、しっかりと押さえておくことが大切です。楽曲によっては特に左手の伴奏が曲の雰囲気を決定づけることが多いので、指番号に基づいた運指を理解することが非常に大切です。もちろん左手がメロディー右手が伴奏になる場合も多いです。

ピアノの指使いに必要なルールについて

ピアノの指使いにはいくつかの基本的なルールがあります。これらのルールを意識することで、自然で無理のない指の動きを身につけることができます。

  1. 同じ音が続いても、同じ指を使い続けない
  2. 2→3→2→3 など、指を交代させて弾く
  3. 音域は変わるけど、音型が変わらないときは、指番号のパターンを意識する

同じ指で弾き続けると、鍵盤の戻りが遅くなり、 音の粒が揃わなくなります。 指を交代させることで、スムーズな演奏が可能になります。理由は二つあります。1つ目は、指の疲労を軽減し、音楽的なスムーズさを保つことが可能になります。2つ目は同じ指で同じ音を2回弾くくらいでは特に支障はありませんが、3回、4回と増えてくると鍵盤が上がってこなくなります。そのため、2→3→2→3と弾いたり、3→2→3→2と弾いたりします。同じ指で弾き続けるのと違いますので、ぜひ試してみてください。また、オクターブを移動する際には、素早く切り替える必要があり、基本的に、同じ音域であれば指番号を統一したり、特定のパターンを繰り返すことで体が運指を覚えていきます。

指番号に関する練習方法と注意点

指番号付き楽譜を使った練習方法

指番号が記載された楽譜は、 初心者の方にとって大きな助けになります。 お子さんには ぴあのどりーむ、 大人の方には 大人のためのぴあの教本 がおすすめです。指番号付きの楽譜は、自分がどの指を使ってどの音を弾くべきかを直感的に理解できるため、スムーズに練習を始められます。最初は単音のメロディーから練習し、慣れてきたら和音や伴奏を含む曲へとステップアップするのが良いかと思います。

💡 TIP

新しい曲を始める前に、 指番号だけを先に確認しておくと、 途中で止まりにくくなります。

初心者向けの指番号の練習方法を提案

まずは基本的な音階を繰り返し練習することです。例えば、ドレミファソラシドの音階を使う際には、指番号を理解することが非常に大切です。多くのピアノの楽曲は、この音階を基にして作られているため、指番号に沿った運指の習得が演奏力を向上させるポイントとなります。基本的には、右手に1から4の指を、左手には5から1の指を使うのが最も一般的です。これにより、右手と左手にそれぞれ適した役割が与えられ、スムーズで美しい音楽を奏でることが可能になります。また、音階を練習することで、音楽の流れや音符の位置を理解するのにも役立ちますので、しっかりとした練習を重ねておくと良いと思います。また、指使いを覚えておくことで、様々な楽曲にも応用できるため、基礎を固めることがうまく演奏をする鍵となります。

毎日少しずつでも練習をすることで、指使いが自然に体に馴染むようになります。さらに、特定の楽曲を選び指番号を確認しながら弾くことで、実際の演奏に役立つ指使いが身につきます。徐々に難易度を上げ、メロディーや和音を含む楽曲へ移行しましょう。焦らずゆっくりと積み上げていくことが大切ですので、自分のペースで進んでいきましょう。

指番号練習(5〜10分)
5分
音階 ドレミファソラシドを指番号通りにゆっくり
5分
簡単な曲で指番号を声に出しながら弾く

※ 毎日でなくてもOK。短時間を継続することが大切です。

ピアノの指番号は変えても問題ないのか?

「指番号は必ず守らなければならないものなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、必ずしも守らなければならないわけではありません。しかし、指番号を安易に変えることは、演奏の質を低下させる可能性があります。

指番号を変える際にはいくつかの注意点があります。まず、指番号は曲に応じて最適化すべきもので、過去に多くの演奏者が行ってきた運指のヒントをYouTubeなどを見て参考にすることが助けになります。また、同じ曲でも色々な出版社から出版されているので、比較することで自分に最適な指番号を見つけることができると思います。

特に複雑なフレーズや速いパッセージの演奏時には、自分に合った指番号を見つけることで心地よい演奏が求められます。初心者の方は、先生に教えてもらった指番号に従い基礎を作る方が良いです。演奏がスムーズになってきたら、自由に指番号を変えて練習することをお勧めします。

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先生や楽譜・運指例を参考にして「理由がある変更」をする

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その場の弾きやすさだけで毎回変える(弾くたびに運指が違う)

初心者が指番号をいい加減に決めてしまうリスク

指番号をいい加減に決めて弾いてしまうと、音楽の流れが悪くなるだけでなく、最終的には正しい表現ができなくなります。例えば指番号を決めずに、弾くたびに違う指番号で弾いてしまうなど、良くないです。特に、速いパッセージや複雑な和音が続く曲では、指の使い方に一貫性が欠けると、ミスが多発し、演奏が崩れてしまいます。

⚠ 注意

無理な指番号で弾き続けると、指の疲労や腱鞘炎などの原因にもなります。そのため、初心者の方は特に、きちんとした指番号で弾くことを意識し、レッスンや練習の際にはしっかり確認することが大切です。

※ 腱鞘炎などのリスクを避けるためにも、先生のアドバイスを受けながら指番号を選びましょう。

指番号を無視して弾く場合の注意点

指番号を無視して弾くことは禁物です。自由に弾くことは一見魅力的ですが、特に初心者の方は、指番号が安定しないため、演奏のクオリティに影響を与えることがあります。弾くときには自分の指がどの音符を弾くのかをしっかり把握しておくことが大切です。

⚠ 注意

無視して指番号を変えてしまうと、音楽の流れがぎくしゃくし、演奏が崩壊してしまうことが少なくありません。初めての楽曲では、特に指番号に基づいて練習することが効果的です。焦らずに基礎を大切にしながら、少しずつ楽曲を仕上げていくのが良い習慣です。

指番号と楽譜の関係性について

指番号と楽譜は、密接な関係があります。楽譜を見て、どの指で弾けばいいのかを判断する力が、上達には不可欠です。楽譜の選び方などを解説します。

両手の指使いに適した楽譜選びのポイント

両手での指使いに適した楽譜を選ぶ際には、曲の難易度を注意深くチェックすることが大切です。特に初心者の場合、急に難しい楽譜に取り組むと、指使いが混乱しやすくなります。まずは、簡単な楽曲から始めて、少しずつ難易度を上げていくことをお勧めします。

また、両手での指番号が明示されている楽譜で練習することで、自分の指使いが適切かどうかを確認しやすくなります。ただ、初心者の方にとって楽譜選びは非常に難しいので先生に選んでいただくのがベストです。自分がどの楽譜が合っていそうか知りたい方はお気軽にお問合せください。

ピアノの楽譜で指番号が書いてない理由

✎ NOTE

楽譜によっては指番号が書かれていないことが多いですが、これは演奏者に運指を考えさせるための意図があるからです。特に、上級者向けの楽譜には、すべての指使いを書き込むのではなく、音楽的な解釈の余地を残している場合が多いです。このため、指番号の有無によって、演奏者は自分なりの指使いを考えることができ、自分の演奏スタイルを見つける機会となります。

指番号における個人差や適応の大切さ

指番号に関しては、個人差があるため、自分に合った指使いを見つけ出すことが重要です。 他の演奏者の指使いを真似ることは参考にはなりますが、 自分の手や指の長さ、筋力に合わせた指使いを考慮することが大切です。

特に初心者の方の場合、知らず知らずに無理な指使いを選んでしまうことがありますが、 これは疲労の原因や腱鞘炎の原因にもなりますので注意が必要です。 「弾けているから大丈夫」と思っていても、 身体には負担がかかっているケースも少なくありません。

✎ NOTE

先生のアドバイスを受けながら、自分に合った指使いを確立し、 その中で自信を持って演奏することが、結果的に上達への近道になります。 無理なく続けられる指番号こそが、長くピアノを楽しむための土台になります。

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ピアノを中畠由美子、中島昌子、北川正、矢野裕子、楊麗貞の各氏に師事し、ソルフェージュを鈴木しのぶ、上田真樹の各氏に師事。
桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業後、子供から大人まで幅広く指導を行うピアニスト

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